業界研究 長瀬研究員のなるほど!銀行講座
十六銀行グループのシンクタンク・十六総合研究所の長瀬研究員が、銀行の業務や機能、さらには地方銀行とメガバンクの違いなどをわかりやすく紹介します。これから金融業界を目指すみなさんの業界研究の一助として役立ててください。
第1話「銀行ってホントに必要なの?」
こんにちは!十六総合研究所の長瀬です。
今回は「そもそも、銀行とは何か?」についてお話したいと思います。このコーナーを通して銀行業務の基礎や、地方銀行について知っていただくことで、少しでも皆さんの業界研究の助けになればと考えています。

銀行が、なくてはならないワケ


さて、みなさんのこれまでの生活の中で、銀行と関わった場面はどんなときでしょうか?
アルバイトで給料を貰ったときやスマートフォン(スマホ)の料金を支払うときに、銀行の預金口座を利用したのではないでしょうか? ネットショッピングを利用した経験のある方は、商品の代金を振り込むときに銀行の窓口やATMで手続きをしたと思います。

でも、だからと言って、本当に銀行はなくてはならないものなのでしょうか?例えば、アルバイトの給料は現金で貰うこともできます。スマホの料金だって、ショップに現金を持って行って支払うことができる会社もあります。

ですが、実際の世の中では、ほとんどの会社は給料を銀行振込で支払っていますし、携帯電話の会社も基本的にはお客さまの預金口座から料金を引き落とします。

その一番の理由は、やはり現金を持ち歩くと、なくしてしまったり、盗まれてしまったりする危険があるからです。また、携帯電話の会社も、みなさんが同じ日に現金で料金を支払うことになると、おつりを用意したり手続きが大変だったりと負担が大きくなりますから、銀行の口座から引き落とすことで手間を省くことができます。

ネットショッピングの代金を支払うために、例えば、交通費をかけて東京へ行って現金で支払うなんて考えられませんよね。こんなふうに、銀行はみなさんの生活、そして経済活動をスムーズに動かすために、なくてはならない存在なのです。

銀行には、三つの主要業務があります


それは、「預金業務」、「貸出業務」、「為替業務」のこと。まず、銀行は預金というかたちでみなさんからお金を預かります。これを「預金業務」といいます。これにより、みなさんはお金をなくしたり盗まれたりする心配をしなくてよくなります。また、普段の生活で使わないお金があれば、金庫を買って家で保管しておくよりも銀行に預けた方が経済的です。

さらに銀行は、次にお話する貸出業務により、預金を使って利益を上げることができます。その利益は、利息というかたちで還元され、みなさんの預金を増やすことができるのです。

次に、銀行はお金を必要とする個人や企業に、みなさんから預かった預金を元手として貸出を行います。これを「貸出業務」といいます。

学生のみなさんにはあまり縁がないかもしれませんが、例えば、家を新築するとき、あるいはマンションを購入するとき、通常は手持ちのお金だけでは足りないことがほとんどです。そうした場面で、多くの人は銀行からお金を借りて、将来貰う給料から少しずつ借りたお金を返していきます。

また、企業は自らが成長していくために、新しい工場を建てたり研究開発をしたりとお金が必要な場面があります。手持ちのお金が足りないときには、企業も同じように銀行からお金を借ります。そして、将来儲かった利益で借りたお金を返していきます。このように、お金を必要としている人にお金を貸すことで、銀行はみなさんの生活や、企業の成長に役立つことができます。

最後に、銀行では、冒頭にお話したスマホ料金などの口座引き落としや遠方への振込など、口座を利用して支払いや決済をすることができます。これを「為替業務」といいます。これによって銀行は、経済活動の効率化や、その拡大・成長もサポートしているのですね。