豊川浄化センターPFI事業に対するプロジェクトファイナンスの実行について~下水道事業において全国初となるPFI手法に対するプロジェクトファイナンス~

2017年04月28日

当行は、愛知県発注の豊川浄化センター汚泥処理施設等整備・運営事業において、同事業を受注したメタウォーター株式会社(東京都)等の企業コンソーシアムが設立した特別目的会社(SPC)である愛知クリーンエナジー株式会社(代表取締役 渡邉 博澄)との間で、当行を主幹事とした総額8億6,950万円のシンジケートローン契約(参加行:豊川信用金庫)を締結し、4月28日に初回貸付金2億1,850万円を実行しましたのでお知らせします。

当事業は、愛知県豊川浄化センターにおいて、既存の汚泥処理施設の改築とバイオガス利活用施設の新設および20年間の運営・維持管理を行うPFI事業で、平成26年12月に、愛知県と愛知クリーンエナジー株式会社が事業契約を締結しています。
下水道事業において、汚泥処理施設の改築とバイオガス利活用施設の新設をパッケージにしたPFI手法は全国初の取組みです。また、事業者が収入を得る類型としても、汚泥処理事業において県が対価を支払うサービス購入型と、バイオガス利活用事業においてFIT(固定価格買取制度)により売電収入を得る独立採算型との混合型となる点で珍しい事業類型となっております。

国は、本格的な人口減少社会の中で、新たなビジネス機会の拡大、地域経済好循環の実現、公的負担の抑制等をはかり、経済・財政一体改革を推進することを目的として、様々な分野の公共施設等の整備・運営にPFI等の民間の経営原理を導入するべく、平成28年5月に「PPP/PFI推進アクションプラン」を決定しております。

当行は、今回の事業に対する取組みにより蓄積された知見やノウハウを活用し、引き続きPFI等の公民連携事業へ積極的に関与してまいります。

貸付契約内容

契約先 愛知クリーンエナジー株式会社(SPC)
主幹事(アレンジャー) 十六銀行(単独)
事務代理人(エージェント) 十六銀行
参加行 豊川信用金庫
貸付内容 貸付総額 8億6,950万円(予定)
初回実行額 2億1,850万円
貸付形式 シンジケーション方式によるタームローン
事業内容 事業名 豊川浄化センター汚泥処理施設等整備・運営事業
事業発注者 愛知県
事業方式

RO方式とBTO方式の混合
汚泥処理事業
  RO方式(更新、改修工事後運営維持管理)
  サービス購入型

② バイオガス利活用事業
  BTO方式(設計・建設・所有権移転後運営維持管理)
  サービス購入型と独立採算型の混合
事業内容 ① 汚泥処理事業
  汚泥処理施設の設備更新、修繕および運営維持管理
② バイオガス利活用事業
  バイオガス利活用施設の新設および運営維持管理
事業期間 平成26年12月22日~平成48年3月31日
契約金額 約78億8,540万円(税込)

 

お問い合わせ先:法人営業部 地域開発グループ TEL 058-266-2523

以 上