3月15日(土)
「辻彩奈ヴァイオリンリサイタル」を開催
クララザールじゅうろく音楽堂において、辻彩奈ヴァイオリンリサイタルを開催しました。これはクララザールじゅうろく音楽堂10周年特別企画シリーズ第2弾となります。
岐阜県生まれである辻彩奈さんは、2016年モントリオール国際音楽コンクール第1位を獲得、その後国内外主要オーケストラと共演を重ね、昨年リリースした「ブラームスヴァイオリンソナタ全集(ピアノ阪田知樹)」も好評で、その艶やかな音色が益々その輝きを増しています。
今回の辻さんの共演者はフランスの名手エマニュエル・シュトロッセさん。2019年、20年ナントのラ・フォル・ジュルネで共演を重ね、21年に紀尾井ホール公演を予定しながらコロナ禍で叶わなかったという経緯を経て、まさに待望の共演が実現しました。
プログラムはイザイ、フランク、ルクーというフランス・ベルギー派に因んだベルギー作曲家の作品。辻さんのこだわりが詰まった公演となりました。エスプリ香る柔らかなシュトロッセさんのピアノの音色に包まれ、辻さんは情熱的で優美な旋律を披露し聴衆を魅了しました。満席の客席から鳴りやまぬアンコールの拍手の中で、見事にスケールアップした辻さんを見守るシュトロッセさんの優しい笑顔が印象的でした。
終演後は、CD購入者へのサイン会(撮影会)も行われ、多くのお客さまが興奮冷めやらぬ面持ちで列を作っていました。