為替特約付円預金(トリプルゾーン)

トリプルゾーンとは?

  • 円定期預金に「償還特約」(※円の元本が外貨(米ドル、ユーロ、豪ドル)で償還される特約)がついた「円貨」で運用する商品で、為替レートがあらかじめ設定された判定条件に抵触する場合に外貨償還となるリスクをとることで、円貨償還の場合は高い利回りを、外貨償還の場合は実勢相場より有利な為替レートでの外貨購入となる可能性(為替含み益の発生)を期待できる商品です。
  • 円定期預金満期日の2営業日前を判定日とし、償還通貨を決定する「判定レート」と、外貨償還を行う際の「行使レート」を設定します。
  • 判定日の東京時間午後3時の実勢相場によって、満期日における元本・利息の受取が以下のように決定します。

【判定レートよりも円安の場合】
特約の消滅により、元金・利息ともに円貨で償還されます。

判定レートと同値または円高の場合
特約が成立し、元金は行使レートで外貨転換されたうえで、利息は円貨で償還されます。
(この場合、行使レートと実勢レートの状況により、通常の外貨預金と同様に為替差損が発生するリスクがあります。)

取引事例イメージ図 (例)下図に示す為替レートの変動は想定例です

・預入期間:12ヶ月
・償還特約通貨:米ドル 預入日の米ドル相場:1米ドル=101.16円
・判定日の判定レート:103.50円
・行使レート 99.00円

取引事例イメージ図

判定時点の実勢相場が・・・

(A)

[判定レートより円安]の場合・・・償還特約の消滅により、元金・利息ともに円で払い戻します。

その結果、特約が付かない通常の円定期預金と比べ、高金利の運用が可能となります。
(B) [判定レートと同値または円高]かつ[行使レートより円安]の場合・・・償還特約の成立により、元金は行使レート(99.00円)で外貨に交換して払い戻し、利息は円で払い戻します。

特約が付かない通常の円定期預金と比べて高金利での運用が可能となるほか、外貨で払い戻される元金部分については、判定日時点では実勢比割安(円高)なレートで外貨に交換していることから含み益が発生しており、満期日以降の為替相場によっては為替差益を享受することが可能となります。ただし、満期日以降の為替相場が行使レートより円高の場合は含み損が発生し、元本割れのリスクがあります。
(C) [判定レートと同値または円高]かつ[行使レートより円高]の場合・・・償還特約の成立により、元金は行使レート(99.00円)で外貨に交換して払い戻し、利息は円で払い戻します。

特約が付かない通常の円定期預金と比べて高金利での運用が可能となる一方で、外貨で払い戻される元金部分については、判定日時点では実勢比割高(円安)なレートで外貨に交換していることから含み損が発生しており、満期日以降の為替相場によっては元本割れのリスクが高まります。ただし、満期日以降の為替相場が行使レートより円安の場合は含み益が発生し、為替差益を享受できる可能性があります。
(B)および(C)の場合、満期日以降に円転する際には為替手数料がかかるため、元本分が確保できるレートは、「行使レート+為替手数料(米ドルの場合は1円)」(上記例の場合は100.00円)となります。

トリプルゾーンのメリット・デメリット、留意事項について

メリット

  • 円貨で元金をお受取りになる場合、円貨ベースで高利回りが得られます。
  • 外貨で元金をお受取りになる場合でも、実勢レートが、行使レートより円安であれば、満期日以降為替の含み益が期待できます。
デメリット
  • 他の仕組預金に比べると、外貨償還となる可能性が高い。
  • 外貨で元金をお受取りとなる場合、円転レートによっては為替差損が発生し元本割れのリスクがあります。

為替変動リスクと元本欠損リスクについて

本商品には為替変動リスクがあります。本商品は、円貨でお預入れいただきますが、この預金の払戻通貨が外貨に確定した場合、満期日における為替相場がお預入時に決定した行使レートよりも円高に推移していたときには、お受取りの外貨元金の円貨換算額が当初の払込円貨額を下回る(円貨ベースで元本割れとなる)リスクがあります。また、本商品には、世界中で生じる政治・経済的な要因のほか、さまざまな要因による為替変動リスクがあります。

手数料(概要)について

外貨償還となった場合で、外貨を円貨にする際(引出時)は手数料がかかります。(お引出しの際は、手数料分を含んだ為替相場である当行所定のTTBレート(外貨から円貨に交換するときの適用レート)を適用します。)