「標準化活用支援パートナーシップ制度」への参加に関するお知らせ

2017年01月06日

お知らせ

当行は、今般、「標準化活用支援パートナーシップ制度(以下、本制度)」におけるパートナー機関となりましたのでお知らせいたします。
本制度は、経済産業省が制度設計し、一般財団法人日本規格協会(以下、JSA)が事務局となっています。自治体・産業振興機関、地域金融機関、大学・公的研究機関等とJSAが連携し、標準化を通じて、中堅・中小企業等の優れた技術・製品の国内外におけるマーケティングを支援する制度です。
具体的には、当行がアレンジするセミナーや個別相談において、JSAの「標準化アドバイザー」が、標準化の戦略的活用に関する情報提供・助言等を行います。また、標準化の活用が適当な案件については、JSAが支援対象企業と一緒に標準化の策定作業を行い、お客さまの知財・標準化戦略に対する立案のサポートを行います。

<標準化の定義と活用の意義>

標準化とは複数の要素間で、仕様や構造、品質を同じものに統一化することをいいます(標準化の身近な事例は乾電池・鉛筆・自動車のタイヤ等)。
標準化によって製品の形状・品質が定められ、広く知られることによって、取引が容易となる可能性が高まります。たとえば、製品にJIS(日本の国家標準の一つ)マークが表示されていれば、顧客に品質の高さを示すことができます。
標準化の活用は、中小企業の保有する新しい技術や優れた製品を速やかに市場へ普及させるための重要なビジネスツールとなります。

【制度概要】

 

<標準化の事例1> 金属と樹脂の接合技術:大成プラス株式会社(東京都、従業員43人)

・金属と樹脂を接着剤に比べ、非常に高い強度で接合させる技術を開発。しかしながら、その性能を客観的に証明できず、新市場開拓の壁に直面。
自社接合技術の強度の評価方法を、大手樹脂メーカーとともに国際標準提案し、国際標準(ISO)の発行が実現。
国際標準を機に、国内外での認知度が大きく向上。これまで進出できていない、海外市場を含めた自動車や航空機分野への本格参入を展開中。

<標準化の事例2> ロボット安全操作用スイッチ:IDEC株式会社(大阪府、従業員783名)

・同社は、過去に産業用スイッチの国際標準化に参加せず、市場を喪失するという経験をし、国際標準化の重要性を認識。以降、開発・標準・知財の一体体制で標準化活動を推進。
同社が開発した、予期せぬ危険事態が発生した際に、手を強く握る人間の反射的な動作で機械を停止させる、ロボットの安全操作用スイッチについて、自社技術を基に国際標準化(IEC)を実現。
国際標準化により世界市場で広く受け入れられ、世界シェア90%を達成。

※経済産業省ホームページより抜粋
 

  当行は、これからもさまざまなお客さまのニーズに対し適切なソリューション提供のため、外部機関との連携を強化し、質の高い金融サービスの提供を行ってまいります。

以 上