バーゼルⅢ「粗利益配分手法」の承認取得について
2015年04月01日
当行は、バーゼルⅢ(自己資本比率規制)に基づくオペレーショナル・リスク相当額の算出において、平成27年3月末より「粗利益配分手法」を採用することについて金融庁より承認を受けましたので下記のとおりお知らせいたします。
なお、岐阜県に本店を置く金融機関で当手法の採用は初めてのことです。
記
1.承認基準日
平成27年3月31日(火)
2.内容
自己資本比率規制における粗利益配分手法によるオペレーショナル・リスク相当額の算出
なお、自己資本比率規制におけるオペレーショナル・リスク相当額の算出手法には、「基礎的手法」、「粗利益配分手法」、「先進的計測手法」があります。そのうち、「粗利益配分手法」、「先進的計測手法」を採用するには、より高度なオペレーショナル・リスク管理態勢を整備したうえで金融庁の審査を経て承認を受ける必要があります。
これまで、当行は最も簡便な手法である「基礎的手法」を採用してきましたが、重要課題として取り組んできたオペレーショナル・リスク管理態勢の整備・充実を背景として、今回、「粗利益配分手法」の採用を金融庁に申請し、承認を受けることとなったものです。
3.今後の取組み
当行は経営管理態勢の高度化を最重要課題の一つに位置づけております。「粗利益配分手法」の承認を契機に、さらにリスク管理を高度化することにより持続的成長力を備え、お客さまに「真に頼りにしていただける銀行」を目指してまいります。
※ | オペレーショナル・リスクとは オペレーショナル・リスクとは、業務の過程、役職員等の活動もしくはシステムが不適切であること、または外生的な事象により損失を被るリスクのことをいい、「事務リスク」「システムリスク」「法務リスク」「人的リスク」「有形資産リスク」「風評リスク」などがあります。 |
ご参考
区分 | 算出方法 | 承認 |
---|---|---|
基礎的手法 | 粗利益×15% | 特別の要件なし |
粗利益配分手法 | 業務区分ごとの粗利益×それぞれの掛目 (12%~18%) |
必要な要件を満たしたうえで金融庁長官の承認が必要 |
先進的計測手法 | 過去の損失実績をもとに統計分布モデルを用いて計測 | 同上 |
以上