クロスボーダーローン(海外子会社向けの直接融資)の取扱いについて

2016年05月12日

 当行は、日本国内の当行の営業店から、お取引先企業さまの香港現地子会社向けに、クロスボーダーローン(米ドル建)を取扱いいたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。
 お取引先企業さまの香港現地子会社へのクロスボーダーローンは、当行としては初の取組みとなります。

1.クロスボーダーローンの概要

所在地

香港
実行日 平成28年5月11日(水)
貸付通貨 米ドル
金額 1百万米ドル(約1億1千万円)
資金使途 運転資金
取扱店 緑支店(愛知県名古屋市)

 事務用機器部品向けの高精度ばねの製造・プレス加工を手掛けるお取引先企業さま(愛知県名古屋市)の香港現地子会社向けクロスボーダーローンの取組みです。
 当社は香港現地子会社のほか、中国、ベトナム、マレーシアに生産拠点を有するグローバルな企業です。
 将来的に海外での取引拡大が見込まれる中、現地子会社の資金調達方法の多様化を検討されており、当行のクロスボーダーローンがこうしたニーズに合致し、融資の実行に至りました。

2.当行の海外進出支援への取組みについて

 お取引企業さまの海外進出が増加しているなか、現地での資金調達ニーズは高まっており、その調達方法も多様化しております。
 当行はこれまでも海外提携金融機関を通じたスタンドバイクレジットによる海外現地法人への融資、株式会社国際協力銀行との協調融資、本件のような海外現地法人へのクロスボーダーローンに取り組んでまいりました。
 今後も海外現地法人への融資商品の提供や海外販路拡大ニーズにお応えする情報提供により、お取引企業さまの海外展開を支援してまいります。

<ご参考>
 
海外現地法人で発生する資金ニーズに対しては、日本の親会社が資金貸付(いわゆる親子ローン)により対応することが一般的です。しかしながら、親子ローンの場合、一般的には、親会社または海外現地法人において「為替リスク」(注)を抱えることになります。
 今回のクロスボーダーローンは、米ドル建での海外現地法人に対する直接融資であり、従来の親子ローン取組み時に発生していた「為替リスク」を軽減するスキームとしている点に特徴があります。
(注)親会社が国内で調達した円を元に、子会社に円又は外貨で貸付するため、親会社もしくは現地法人に為替相場の変動による資産、負債の増減リスクが発生します。

 

 

お問い合わせ先:海外サポート部 海外営業グループ TEL 058-266-2597

以 上