ハノイ駐在員事務所の新規開設について ~ベトナム社会主義共和国ハノイ市に地方銀行初の駐在員事務所開設~

2017年04月27日

 当行は、お取引先企業の海外における事業展開支援をより一層強化するため、平成30年2月を目処に「ハノイ駐在員事務所」を設置いたします。なお、ベトナム社会主義共和国の首都ハノイ市に駐在員事務所を設置するのは、全国の地方銀行で初めてとなります。

 昨今、地元企業の海外事業展開ニーズは、中国から東南アジアへシフトしておりますが、なかでもここ数年のベトナム進出ニーズの高まりは顕著となっています。こうした動向を背景に、当行では平成25年にベトナム投資開発銀行、平成27年にはベトナム外国投資庁と業務提携したほか、平成26年には地方銀行で初めてベトナム投資開発銀行へ行員を派遣してお取引先企業の支援を行ってまいりました。ベトナムに進出しているお取引先数も、平成26年12月からの2年間で33社増加し、平成28年12月現在で128社に及んでおり、高い経済成長を続けるベトナム市場の豊富で優秀な労働力に対する期待が、お取引先企業の進出に繋がっております。

 また、企業の進出地域としては、かつてはホーチミンをはじめとした南部が中心でしたが、最近の傾向として、ハノイを中心とした北部への進出が進んでおり、当行お取引先におきましても、南部と北部の進出取引先数はほぼ同数となっております。一昨年の岐阜県とゲアン省との業務協力協定締結や、本年4月の当行とハナム省及びドンバン第三工業団地との業務協力協定締結により、今後、ますますハノイを中心とした北部への進出企業の増加が期待されることから、当行としては駐在員事務所の設置地域としてハノイに決定し準備をすすめるものであります。

 一方、香港駐在員事務所につきましては、昭和62年の開設以来、主に中国本土へのゲートウェイとしての役割を果たしてまいりましたが、昨今のお客さまニーズ減少のため年内を目処に閉鎖手続を進めることといたします。閉鎖後の香港におけるお客さまのご支援につきましては、「じゅうろく海外サポートネットワークサービス」にて提供しております東京海上日動火災保険株式会社、および損害保険ジャパン日本興亜株式会社のネットワークをご利用いただけます。

駐在員事務所の概要

名 称 株式会社十六銀行 ハノイ駐在員事務所
The Juroku Bank,Ltd,Hanoi Representative Office
設置場所 ハノイ市内
スタッフ 所長1名、現地採用職員1名(合計2名)
主な業務内容 ○ベトナムをはじめASEANに進出する取引先企業の海外進出支援
○現地当局や提携金融機関等との連携による取引先企業への情報提供
○ASEANでの金融・経済にかかる情報収集

ご参考

1.ベトナム地域別進出取引先数(現地法人ベース)

地 域現地法人数
北部(ハノイ他) 63社
中部(ダナン他) 13社
南部(ホーチミン他) 69社

2.海外拠点について

 当行は、昭和59年11月のニューヨーク駐在員事務所開設以来、香港、ロンドンの拠点を開設、平成5年には地方銀行として始めて上海駐在員事務所を開設し、お取引企業の中国進出を支援してまいりました。
 ASEANにおきましては、平成27年にシンガポール駐在員事務所、バンコク駐在員事務所を開設し、アジアの金融センターであるシンガポールで金融・経済情報の収集と提供を行うと同時に、ASEANものづくりの拠点であるタイではお取引企業の海外進出支援を進めてまいりました。
 今般のハノイ駐在員事務所の開設と香港駐在員事務所の廃止により、海外4駐在員事務所体制に変更はありませんが、東アジア1拠点、ASEAN3拠点体制となります。現在当行では、提携金融機関であるタイ・カシコン銀行、ベトナム投資開発銀行、バンクネガラインドネシアへ行員を派遣しており、引き続きASEANにおけるお客様の事業展開を強化してまいります。

3.海外拠点網

国・地域等海外拠点提携先
中国 上海駐在員事務所 交通銀行、中国銀行、中国工商銀行
シンガポール シンガポール駐在員事務所
タイ バンコク駐在員事務所 カシコン銀行(1名派遣)
ベトナム ハノイ駐在員事務所 オーストラリア・ニュージーランド銀行、
ベトナム投資開発銀行(1名派遣)
インドネシア バンクネガラインドネシア(1名派遣)
インド インドステイト銀行
韓国 SBJ銀行(新韓銀行グループ)
ミャンマー エーヤワディー銀行
フィリピン BDOユニバンク
マレーシア CIMB銀行、CIMBインベストメントバンク
メキシコ Banamex
ブラジル ブラジル銀行

お問合せ先:経営企画部ブランド戦略室 TEL058-266-2512