地域密着型金融推進に関する基本方針

基本的な取組方針

地域金融機関の最大の競争力は、質の高いリレーションシップを通じて地域のお客さまの真のニーズを把握し、そのニーズを満たす最も適切な金融サービスを提供していくことにある。地域密着型金融の強化は、まさしく、地域金融機関としての競争力の強化であり、地元中小企業の支援・育成、地域経済への貢献等は、当行の経営基盤強化そのものである。

地域金融機関である当行が、地域経済の発展と自らの収益向上をはかるために注力すべき手段としては、引続きリレーションシップ機能を強化していくことが極めて重要であることから、今後においても、地域密着型金融の取組みを経営の柱として位置づけ、地域に根差した経営を実践していく。

1.ライフサイクルに応じた取引先企業の支援の一層の強化

企業のライフサイクルにおける各ステージ(起業・創業、成長、成熟、衰退)ごとのニーズを的確に捉え、最適な問題解決型金融サービスを提供することができるよう審査機能、事業再生支援機能等の強化をはかるとともに、各種金融手法、人材、情報ネットワーク等を積極的に活用することによりスピード感をもって適切に対応する。

2.事業価値を見極める融資手法をはじめ中小企業に適した資金供給手法の徹底

不動産担保や個人保証に過度に依存することなく、取引先企業の事業価値に着目した融資の推進に努めるとともに、中小企業の様々な資金ニーズに対応するため、商品・サービスの拡充等により資金供給手法の多様化をはかる。

3.地域の情報集積を活用した、持続可能な地域経済への貢献

地域および中小企業の面的再生に向け、地域情報の活用、外部機関との連携等をはかるなかで、地域金融機関として期待される役割を積極的に果たすとともに、事業性貸出に留らない多様な金融サービスの提供、地域貢献活動等により地域経済の活性化をはかる。